本とお酒と

本とお酒とコーヒーと海があれば生きていけると思っています。

ショーン・タンの絵本「エリック」で知る、目の前の小さな幸せ

2021年1月31日

北九州市美術館・分館のショーン・タンの世界展の最終日。

緊急事態宣言の途中だし、ずっと迷ってたけど、行きたい気持ちに勝てず・・

 

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入場前は検温、氏名、連絡先、入場時間帯の記入が必要で、もちろん人数制限されてた。40分くらいは待ったけど、ちゃんと対策をとっているのが分かり安心。

しかも、ショーン・タンの世界展はそれぐらい待つ価値はある!!

 

入場し、一枚ずつ絵を見て歩く。人数制限されているおかげでけっこうゆっくりと目の前で見れた。

移民の生活や気持ちを描いた有名な「アライバル」

セリフはないけど、数枚のイラストを見るだけで気持ちがぎゅっと切なくなったり。

その中で出会う不思議な生き物が愛おしくなったり。

「エリック」の可愛さと世界観に胸を打たれ・・。

みんなが忘れかけている何かに心をとめる「ロストシング」のショートムービーに引き込まれ・・。

その他にも書ききれないほど素敵なイラストの数々。

 

最終日だったので、残念ながらポストカードや絵本のいくつかは売り切れ。

その中で、「エリック」と「アライバル」のポストカードをゲット。

 

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「エリック」は自宅に帰って、やっぱりお酒を飲みながらゆっくり読みました。

主人公に家にやってきた不思議な小さな交換留学生のエリック。

いろんなところに連れていくけど、エリックが気に留めるのは瓶のふたとか地面におちているふつうは人が気にも留めないような小さなものばかり。

ある時、何も言わずいなくなっていて、お母さんが言う「お国がら」のせいだろうと思っていたら・・。

ある日、エリックの部屋として使っていた食器戸棚の中のスペースには、エリックが残したステキな贈り物が・・。

 

これがもう本当に素敵で・・。

大人が読んでも楽しめる1冊。

 

そして、この本を読むと思い出した。

 

こどもの頃、小さなものや知らないことにことに感じた好奇心やわくわくする気持ち。

忙しくて見落としている日常の大切なこと。

気づいてないけど目の前にすでにある小さな幸せを。

 

お酒を飲みながら、本を読む時間は私にとって至福の時間。

 

ショーン・タンの本。少しづつ揃えたい。